ジュリエット...2007/05/31 19:38

とある製品の HP-UX 版の CD-ROM を入手した。この CD-ROM が必要だという同僚に送った。同僚いわく、「ファイル名が 8.3 形式になってる...」。 まさか、Joliet 形式? と思い、CD-ROM をもらって確認してみると UDF。そして HP-UX は 11i v3 になるまで UDF には対応していないらしい。 あぼーん。

iMac G5 熱対策2007/05/04 22:04

iMac G5 (iSight) の背面吸気口

我が家のメインマシンはiMac G5 (iSight)だが,長らくメモリを512メガバイトのままでなんとかやりくりしてきた。さすがに夫婦二人がファスト・ユーザー・スイッチをしながら使うには512メガだと辛く,ユーザーを切り替えるたびに一分から酷いときには二分も待たされることがしばしば。ページアウトどころか完全にスワップ落ちしているようである。まぁ,OLYMPUS Studio※1とiPhotoとiTunesとMailとSafariが同時に起動していて,さらに嫁がSafariのタブを十以上も開くので無理もない。

どうせ飲み会に誘われればCPU課金で一万円搾り取られるなら※2,家族のために後に残る出費も悪くはないと思い立ち,先週秋葉原で1ギガバイトの追加メモリを購入した。併せて1.5ギガバイトの環境にしたらメモリを使いきることなく,サクサク動くようになった。もう,快適の一言に尽きる。こんなに速かったのか,iMac G5。メモリが潤沢にあれば,の話だが。昔のOSは数百キロバイトの制限の中で動いていたもんだけれどねぇ...

ところが最近,頻繁にCPUの温度が高くなり,iMacが自動的にスリープするようになってしまった。CPUに負荷のかかる処理をするとすぐにスリープに入ってしまう。OLYMPUS StudioでRAWデータからJPEGへの変換をバッチ処理で九十枚ほどやらせるとダメ。MediaFork※3でDVDをH.264のmain profileに変換させてもダメ。とにかくCPUに仕事をさせると,五分と持たない。システム環境設定でプロセッサのパフォーマンスを『自動』から『低』に落としても,スリープに入るまでの時間が稼げるだけで,結局はスリープしてしまう。

CPUの温度がどんなになっているのかと思い,iStat Nano※4でチェックすると,定常状態でCPUの温度は七十度を超えている。CPUにちょっと仕事をさせるとすぐに温度が八十度ちかくまで急上昇し,そしてスリープ。iMac G5の初期型で放熱処理に問題を抱えていて,基盤の設計からやり直したはずのiMac G5(iSight)でこれでは,いかんともしがたいのである。

とにかく熱対策をせねば,とネットでいろいろ情報を探っていたら,今まで気がついていなかったところに吸気口があることを発見 - いや,発見と言っても,ちゃんとみてれば普通に気がつくだろ,というところにあったのだが - 本体を支える支柱の陰に,大きめの吸気口があるではないか。試しにここを指で拭ってみると,案の定ほこりまみれ。ということで,ウェットティッシュとブラシで掃除してやると,掃除している最中から急にファンの音が大きくなり - つまりそれまではファンの音さえ消してしまうほど吸気口が詰まっていたわけだが - CPUの温度が一気に下がった。

以来,CPUは定常で六十度前後,重い処理をさせても六十度台で推移するようになった。当然,ファンの回転数も3600rpmから1100rpmまで落ち,静かに稼働するようになった。

今回の教訓。吸気口の掃除は大切である。吸気口がどこにあるのかを知っておくことは,もっと大切である。

※1: OLYMPUS Studio
オリンパスのカメラが記録するRAWファイルをJPEGに変換するために使用している。使い勝手はもちろんPhoto Shopなどのほうが良いが,OLYMPUS Studioで現像しないといわゆる『オリンパス・ブルー』が再現できないという神話があり,いまもこれを使っている。神話の真偽については定かではない。
オリンパスの製品ページ

※2: CPU課金
マネージャー以上の人間であれば,本人の可処分所得に関係なく,一律高い飲み代を幹事が要求する習慣が僕の勤める会社にはある。CPU課金と呼ばれているが,人頭税と言ったほうが正確だろう。

※3: MediaFork
ちょっと前まではHandBrakeという名前のソフトだった。一昔前,MacでDVDをリッピングするには,ffmpegやらなにやら面倒くさいツールを使わなければならないことが多く,また映像と音声は別々に処理をしなければならず,そしてその面倒な作業をやったのに映像と音声がずれるということもしばしばで,とても僕のような素人に手を出せるものではなかった。そこにOpenShiivaという『お手軽一発変換ソフト』が出てきて随分ありがたい思いをした。やがてHandBrakeが出てきて,H.264などに対応していることもあってこれに飛びついたのだが,先日最新版をダウンロードしてみれば,MediaForkという名前に変わっていた。ただ,まだサイトのURLもタイトルもHandBrakeのままだ。
HandBrake

※4: iStat Nano
Mac OS X 10.4の便利な機能のDashboard。そのDashboardのウィジェット(アプリケーション)として動作する,CPUやメモリやその他もろもろのハードウェアの稼働状況を報告してくれるツール。ちなみにDashboardが便利だからといって,ウィジェットをあれこれ貼付けておくと結構なメモリを喰う。
iStat Nano

公開鍵の秘密 -4-2007/02/08 23:07

転生編。

普段職場で RTM とというと,それは Release To Manifacturer である。製品の CD / DVD をプレスする工場へゴールデンマスター(製品のマスターコピー)を送る作業のことをいう。転じて,製品の開発が終了した状態を指すようになった。「次期バージョンの RTM が二ヶ月遅れる」というのは,開発期間が伸びて市場に投入する時期が二ヶ月遅れるという悪い知らせだ。

もちろん,今日の RTM はもうひとつの RTM: Read The Manualである。

そもそもの疑問は,「秘密鍵から公開鍵は計算できないはず」というものであった。であるのに,SSH-AUTH の段階でクライアントは平然と id_rsa (秘密鍵を納めたファイル)から公開鍵を生成しているんである。

OpenSSH のソースをあちこち這いずり回ったあげく,load-identity-file() 関数のその先は,openssl の rsa.c を見ないと答えがわからないことがわかった。でもって openssl のソースはいま手元にない。

ところで,ひょんなことから ssh-keygen(1)のマニュアルを読んでいたら,次のオプションがあることに気がついた。

     -y      This option will read a private OpenSSH format file and print 
              an OpenSSH public key to stdout.

ここにははっきりと秘密鍵を納めたファイルから公開鍵を生成できることが書いてある。

ためしてみると,

$ ssh-keygen -y
Enter file in which the key is (/Users/ats/.ssh/id_rsa): 
Enter passphrase: 
ssh-rsa AAAAB3NzaC1yc2EAAAABIwAAAQEAuSlWJTJpZ8pKPCbOyYyVhmQaTSvmfz1r8uZ5cnakts8K
x1Vgsruu9bfSqC7CF2zVs2QNSOo8BotkjVBEg3npf8RaPRit4i/f2MYihveUustg9HT56bD4ZMQq/+0W
SZpYedzL2AMTeqzGgj2Z6CoY3ypMOEmvMpArTcwAapv9esxUpeikjggcY+99c50gCGjf0Gb6MJT8eSqA
yL5oh5chcYOS1PevCihoo5qoESr7ZAdVvzplsjsRwmKhHDjpo6jxGpqqGaf/5jz2OE78tUV2uhd2FHts
NtZw7ewRiDLSdEO1z2iPYXyXyu+M+ZwuzY37u6ZoFkuKCCKs3/l+db6Isw==

$ cat id_rsa.pub
ssh-rsa AAAAB3NzaC1yc2EAAAABIwAAAQEAuSlWJTJpZ8pKPCbOyYyVhmQaTSvmfz1r8uZ5cnakts8K
x1Vgsruu9bfSqC7CF2zVs2QNSOo8BotkjVBEg3npf8RaPRit4i/f2MYihveUustg9HT56bD4ZMQq/+0W
SZpYedzL2AMTeqzGgj2Z6CoY3ypMOEmvMpArTcwAapv9esxUpeikjggcY+99c50gCGjf0Gb6MJT8eSqA
yL5oh5chcYOS1PevCihoo5qoESr7ZAdVvzplsjsRwmKhHDjpo6jxGpqqGaf/5jz2OE78tUV2uhd2FHts
NtZw7ewRiDLSdEO1z2iPYXyXyu+M+ZwuzY37u6ZoFkuKCCKs3/l+db6Isw== ats@mika.local

まさしく,id_rsa から id_rsa.pub と同一の内容を生成している。

... となると,秘密は id_rsa のファイル形式にある。

まだまだ続く。

Default to2007/02/06 16:48

最近、英文メールでよく見かける表現に default to というのがある。

「(何かのパラメタの)初期値は hoge に設定されている」という意味で、It defaults to hoge. という感じで使われている。The default value of this parameter is hoge. とか、It is set to hoge by default. と同じような意味らしい。

ところで、手元にある Longman Dictionary of Contemporary English にはこの用例がない。動詞としての default は、(金を払わなければならないという文脈で)するべきことをしなかった、という用例があるだけ。金融機関の債務不履行の「デフォールト」がこれにあたるのかな。

辞書が古いのか。default value (省略時設定)から転じて(他)動詞となった比較的あたらしい用法なのか...

その無料ポイントとはなんだ?2005/12/02 23:53

本日の馬鹿メール。

最近,各所にメールアドレスを公開しているせいか,こういうメールが1日に20通くらいくる。

<quote>
【重要】携帯番号交換して下さい
他では出来ませんが、
ttp://www.y-xxxxxxxx.net/?callme では
メルアド交換や携帯番号交換が可能です。

<登録は無料>
今だけ無料ポイントが800Pもらえます。
他との違いを試してみて納得が行かない場合は退会して
もらって構いません。
プライバシーを守るためにフリーメールでの登録も受け付けて
おります。
</quote>

一部伏せ字。